洋楽レビュー:Bob Dylan2

Blonde On Blonde

洋楽:ブロンド・オン・ブロンド

60年代ロック・アルバムの最高傑作と言われるロック史の上でも名盤中の名盤といちづけられています。ディランにとっても最大の成功を収めたアルバムとなりました。当時、ディランにプロテストソングを期待していた従来のファンはディランがバンドサウンドを取り入れフォークからロックへとその路線変えていったことに対して怒りをあらわにしていましたが、その逆境の中でこのアルバムは大成功を収めました。

 

前作の成功で勢いに乗っていたころに制作されたこのアルバムは、ディランにとってもロック史にとっても初の2枚組みアルバムで、これほど内容のあるアルバムは当時類を見ないものでした。

 

また、レコーディング場所が、ニューヨークからカントリーのメッカであるナッシュビルへと移動したせいか、ハードなロックロールというよりは、全体的に落ち着いた雰囲気があるのも特徴です。独特なディラン節はこのアルバムにおいても健在ですが、聞きやすいポップな曲も多く収録されており、歌詞についても従来の、メッセージ性の強いものではなくラブソングなどが中心になっているためボブ・ディランのファンでなくても楽しめると思います。

BLood On The Tracks

洋楽:血の轍

Blonde On Blondeの発表後ディランはバイク事故を起こして瀕死の状態になり自宅に籠もりっきりになってしまいます。その後復活して、数々のアルバムをリリースするのですがあまりヒット作がありませんでした。ですが、70年代に入ってから発表したこのディラン18枚目のアルバムは、まさに改心の作で、70年代のディランとしては最高の評価を受けました。

 

このアルバムでは、これまで発表してきたロック・テイストの作風から一転して久々にアコースティックを前面に押し出した作風になっており、この変化のほかにも、詩の面でもこれまでと一味違う雰囲気をもった作品が収録されているのが特徴で、新しいディランの内面の世界感が表現されているように感じます。

 

このアルバムのセッション最初、1974年9月にニューヨークでディラン一人の演奏のみで、行われたのですが、結果が気にいらなかったディランは考えを変え、結局、年末にかけてミネアポリスで地元のミュージシャンを集めて、アルバムの半分以上の曲を取り直して発売したという経緯があります。そのかいがあったのか、収録曲はいずれも質の高いものに仕上がっており、アルバムとしての統一感も完璧で、まさに傑作といえるできにしあがっています。

Desire

洋楽:欲望

ディラン20枚目のこのアルバムは、サウンド的にはアコースティックな雰囲気は漂っているものの、これまでのアルバムとはまったく違う仕上がりになっています。全編に流れるスカーレット・リベラのバイオリンがこの不思議な雰囲気を作っているのかもしれません。

 

さらに、ディランは全作通しても、類を見ないほどの力強いボーカルを披露しており、これに応えるようにハワード・ワイエスが力強いドラムを聞かせます。また、このアルバムを発表前に、スタートしたライブツアー「ローリング・サンダー・レビュー」の自由奔放な雰囲気があるのですが、音自体はとてもまとまりがあり、アルバムとしても完成度が高い。

 

特に一曲目のHurricaneは傑作です。この曲は殺人容疑で投獄されていた元プロ・ボクサーのルービン・カーター・ハリケーンに寄せて書かれており、ピストルの音が鳴り響くところから曲がスタートします。収録時間が8分と長く、当時のシングルではA、B両面に分けて収録されていたほどなのですが、ディランの早口と物語の展開がうまい為かまったく長く感じません。

pickup

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最終更新日:2017/11/2